IPO目指すIT企業で気をつけること

IPO目指すIT企業は数多くあり、ここ2年の株価の上昇に伴うベンチャーキャピタルや個人投資家の市場回帰もあって市場からの注目度も高く、2013年、及び2014年のIPO株は公募価格を初値が大きく上回る傾向がIT関連に限らず多く見られた事も上場を目指す企業を増やしている要因でしょう。
IPO目指すIT企業はアップル関連やスマートフォンの商品に関するニュースと連動して話題になりやすく、また在庫を持たず企業規模も小さいので値動きが軽く、併せてガンホーのパズドラやmixiのモンスターストライクのように一本のアプリケーションのヒットで株価に大きなインパクトが出る事が特徴です。
IPO目指すIT企業は当然そうしたヒット作を出す事で収益をあげるわけですが、浮き沈みの激しいといわれるITの世界では一本のヒットが出ても継続した収益を上げることが難しいとされています。
また若さと勢いはあるものの、組織として未成熟な企業も多々見られます。
顕著な例としてはgumiでしょう。2014年末に華々しく東証一部へ上場したものの、2015年4月期の予測を下方修正し、その後も無担保での資金借入れ、韓国子会社での不祥事、希望退職者募集と上場時の期待を裏切り、市場からの不安を受け株価は下降を続けています。
長く続いている大手の商社やメーカーと異なり、IPO目指すIT企業の多くは不動産や自社以外の有価証券といった本業以外の資産や収益源が少なく、本業の見通しを支える期待感だけで動いているといっても過言ではありません。
また企業としての経験値も乏しく、将来性の高さと相反して計画性の脆さも軽視してはいけません。
それ故にIPO目指すIT企業については企業報告の売上げ予測等だけではなく、その将来性を投資家自身が見極めるしかないのです。